社長の妻(1)~私への不満~

ブラック企業
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社長の妻であり会社の経理を担っているヨメ子本人の人となりを前回ざっくりと紹介しましたが、ここからはチビ子との関係を3回にわたって考察してみます。

ヨメ子とは長年とても良好な関係を保っているように思っていましたが、一見静かな水面の下にドロドロとした積年の違和感が蓄積されていたことが退職のゴタゴタにより浮き上がりました。

私は敵

私の退職が決まり涙ぐんでいた後継ぎくんはすぐに気持ちを切り替え、引継ぎの打ち合わせはスムーズにスタートした。万一、引継ぎを失敗すると会社が詰むほどに私の売上は膨らんでおりました。

一方、私は経理事務としてもヨメ子を長年支えてきた。
長年の経験者であり業務改善などを進め、ヨメ子の要望やワガママを聴き、ヨメ子の無能な面を全力でサポートしてきた私が抜けることは多少打撃ではあるが、日々の業務のほとんどはすでに新妻ちゃんに引継ぎ済みだし外部の会計士顧問もいるため、新妻ちゃんの産休を考慮したとしても後任をすぐに補充して引継ぎを始めれば基本的には困らない。

はずなのだが、ヨメ子はパニックになった。

新妻ちゃんの産休予定もあるので大至急人を補充して引継ぎするのが当たり前だと思っていたが、一向に求人を開始する気配がないヨメ子に状況を確認してみると、突然血相を変えてうろたえだした。

「昨日聞いたばっかりで、まだ何も決まってないから。頭が真っ白でまだ何も考えられない!新妻ちゃんも産休に入るしどうしたらいいのかわからない!頭が真っ白で、頭が真っ白だから、頭が・・・!」
パニくっているが、なんとなく私が加害者で彼女が被害者だと訴えている様子。「あなたのせいで!」という感情がビンビン伝わってくる。これが10分ほど続いて心がくたびれた。

退職の意思を伝えたのは6日前で、退職が正式に決まったのが3日前。
昨日聞いたばかりってなんのこと?社長と相談できてないの?なぜ自分ひとりで何も考えられないの?
社長とのコミュニケーションがうまくいってない&自分が何もできない事を私に責任転嫁している。

その後も、私に対する過去の不満(初耳)や、「あなたのせいで私は困っている」というニュアンスを言葉の端々にチラつかせ、関係の無い話の途中でも、連想ゲームのごとく思い出すままに突然嫌味や苦情を放り込んでくる。

・「こないだファイルの置き場が勝手に変えられててすごくショッキングだった」「以前奥さんと取り決めた場所に入ってなかったので正しい場所に戻しただけなのですが・・」「でも突然なくなったからショックだったのよ?」
・「クレジットの入力チェック、やってくれてると思っていたのにやってくれてなかった」「指示されてなかったので」「そんな事ない、こないだ一度頼んだでしょ?」「こないだは決算前なので特別だと思いました、以前は毎年決算前しか奥さんはクレジット入力してなかったので」「いつもチビ子さんが忙しそうにしてるので遠慮があって頼めなかったんだと思う」「あの、そもそもですが、クレジット入力については入社してすぐに奥さんから『クレジットの明細は見ないでほしいのでこちらでやります』と言われてたので、これまでずっと会計データも指示された時以外はできるだけ目に入れないように努力をしてたのです」「チビ子さんにも不満があるだろうけどこれはそういう意味じゃなくて・・・」(不満てなんのこと???)

こんな感じで、おそらくもう私を攻撃することが目的になっていて、支離滅裂で話が嚙み合わない。
実務的な話のように始まるが、結局は私への批判的な態度と言葉を長々と浴びせられる。
何より、これまで酷い労働条件の中で全力で貢献してきた相手に、初めて自分の正直な意思「他にやりたい仕事があるので退職したい」を伝えただけで、いきなり敵認定されてしまったことにショックを受けた。
いや、いきなりだったのかな?味方だと思っていたのは私だけだったのかも。

私は心が硬直して脳みそが思考停止してしまった。
あまりに辛い仕打ちにもう途中から言葉も聞こえなくなってしまった。
パニック発作のような動悸とめまいで私は早退した。

私はおかしくなった人

前回も書きましたがヨメ子はカウンセラー資格を持っているそうです。
そして私がカウンセリングに通っていることも知っている。
そして退職の話し合いの中の会話から察するに、「チビ子さんがおかしくなった」ことが、私が急に退職すると言い出したことの原因のひとつとされているようなのだ。不愉快!

たしかに、自分がACと気づいてから、これまで心の奥に抑えていたことを表に引きだしていってることは確かだが、社長夫妻への不信が始まったのはそれよりずっと前のコロナ禍の初期である。

カウンセラーの知識はあるので、社員や私についても心理学的な用語や知識を駆使してよく話しているのだが、ご自分のこともよくわかっていないのに人のことだけは見えるものなのか。
頼んでもいないのにカウンセラー面されたり、全然ズレた共感されたり、私のカウンセリング通院について探りを入れてきたり、過干渉の親みたいでカチンとくる。余計なお世話。

それからカウンセラー資格保持者の彼女にはわかっていただろう、カウンセリングで会社のことを少なくともある程度は訊かれていることを。
自分たちを肯定するには、「チビ子がおかしいことを言ってる」ことにするしかない、
つまりうしろめたさがあった、自分たちの悪行に多少なりとも自覚があったということ。
そしてその責任を自分でとることも、社長の責任と考える勇気もなく、結果的に転嫁しやすいひとに責任転嫁する。そうやって身勝手に自分を守ってきたとんでもなく弱い人なのかもしれない。


次回に続きます。

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