退職届 前夜1

ブラック企業
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会社の事を書くのはまだまだ先の予定だったけど、退職の話が突然はじまったので急遽、状況や気持ちを整理するために書くことにした。

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社長室

トイレから出た瞬間にすぐ前の社長室から「チビ子さんちょっときて~」とニコ社長に呼ばれる。
その日は給料日だ。ピンときた。去年は5月に昇給した。
去年はその直前、後継ぎくんに給料の不満を相当熱く訴えすぐに昇給したが、その後1年昇給がなかったため、もし上がるなら5月だと確信していた。

年末に寸志が出た時と去年昇給した時にも社長室に呼ばれ、ボーナスが出せない言い訳と給料が少ない言い訳をされながら、ドヤ顔で寸志と昇給を言い渡された。
今回もそうに違いない。

ソファに腰をかけるとすぐに給料明細を渡され、予想通り薄給の言い訳の後、ドヤ顔で昇給(1万)を言い渡された。
「ありがとうございます」と受け取ると、社長は話を続けた。
会社の厳しい状況、売り上げや今後の方針、会社の変革を後継ぎくんとチビ子さんで頑張っていってほしいと。

予定外の退職表明

私は2日後に退職届を出す計画だった。
心療科の先生とも相談し、話す時には録音をすることになっていた。どう話すかなどもシミュレーションする予定だった。
それが突然呼び出されたため何も準備できていなかった。
悩みながら社長の話を一通り黙って聞きながら、ある意味切り出しやすいチャンスだと思いなおし、この場で退職の意向を伝えてしまうことにした。

私「社長、実は私、退職しようと思っていまして、明後日退職届を出す予定でした。」
社「え、あ、そうなんか。。なんでや」
私「介護の仕事がしたいのです。きっかけはいろいろありますが、この年ですし自分のやりたいことをうんぬんかんぬん・・」

社長が、私と入れ違いに社長室から出ようとしていた社長嫁のヨメ子を呼び止め、3人で話すことになる。
あくまで会社への不満ということにせずに(めんどくさいので)私個人の事情ということにしたい。
もしも後継ぎくん経由で嘘がばれてもそれは全然かまわない、あくまで私の口からはそういうことにしたい。
その他いろいろな事情や考えを説明するとヨメ子が混乱し始める。
ヨメ「え?なんかよくつながらない、どういう事?」
そりゃそうだ、核心を言ってないからつながらないだろう笑
当たり前だけど前から後継ぎくん経由で私の不満を聞いていた社長が、そこを確認してきた。
社長「不満があるのか?給料か。」

「不満があるから辞める」というの事に「逃げ」のイメージがあり、私はどうしても別の言い方をしたかった。
もともと好きな仕事ではないが何とか自分に合ったスタイルを模索し、かなり大きな成果をあげたと思っている+しかし全く評価されない=会社的にはたいした成果ではない=この業界も仕事も自分には向いていない、という持論を展開し、約5年間限界までがんばって評価があがらなかった+これ以上は頑張れない=もう評価が上がることはない∴あきらめる、という流れで転職を決めたと説明した。あながち嘘ではない。事実だ。隠していることはあるけど。

隠していること、それは、不満は評価だけではないということだ。
・同族会社のワンマン経営なのに社長が経営者としてやるべきことをしない
・社長の倫理観の欠如、誠実さのなさ、デリカシーのなさ
・社会ルール、コンプライアンスを守らない体制(違反を強要されるのが超ストレス)
・社長が経営も商売も下手、完全私物化、聞く耳持たずやることなすこと失敗ばっかり
・会社の利益よりも社長の見栄だけが最優先。社員は社長の見栄のために働かされている。
・せっかく出した利益を社長の見栄にジャブジャブ使われている!
これらをもし伝えたところで改善することは不可能だろう。
社長の人格が突然変わることなどありえないのだ。

社長が聞く「評価ってどれくらいを希望してたんや?」
私「社員にしていただいた時、正直あまりの薄給に驚いたけど、それは私にこの業界のキャリアが全くなかったから仕方がないと思いました。でも将来や老後を考えると定年の時点で最低でも350以上を想定していましたが、このペースだと100%無理ですし、もうこれ以上頑張るのは無理ですので」

はじめは冷静を装って理解を示したように見えた社長とヨメ子。
案外すんなり辞められるのかな?と思ったら、案の定の引き留め攻撃が始まった。


「退職届 前夜2」に続きます。

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