エアー自傷

心の病い
スポンサーリンク

いつの頃からか、私は無意識にエアー自傷行為をやるようになっていた。
想像の中で、しかし妙なリアルさをもって、自分の手に持ったナイフで頭のてっぺんから全身をグッサグッサ刺しまくる。
黒ひげ危機一髪の樽くらい刺す。血は出ないが少しだけ痛い。

たいてい何か自己嫌悪な気持ちの時だと思う。本当の自傷の代わりなのだろうか。
本当の自傷の経験がないのでそれがどうなのかはわからないが、エアーは刺しても刺してもスッキリはしない。
自分をズタズタにボロボロに粉々にして、ゴミクズにして捨ててしまいたい感じがあり、精神的にはちょっと辛いけど、エアーなので『自傷行為』という自覚は全くなかった。
想像の中で自分を罰する、折檻する。

最近になって、それがある意味、立派な『心の自傷行為』であることに気づいた。
カウンセリングや、アダルトチルドレン関連の書籍などを読んだりした中でそう思った。
幼いころから傷付けられてきた自分の心を、なぜまた自分で傷付けるのだろう?
まだ勉強中でよくわからないが、アダルトチルドレンは自分をとことん傷つけてしまうことが多いらしい。

理由なき自傷

現在私は転職活動中で訓練校に通っているが、今日その帰りの電車内でふと気づくと、久々に頭から膝ぐらいまで、全身にエアーグサグサをやっていた。
以前は無自覚のまま気がまぎれるまでやっていたが、今回はきちんと途中で気がづいた。
セルフカウンセリング実践中、できるだけ自分の感情の理由を解明するようにしているので、何とも言えない不快な気持ちでグサグサやりながら、この行為の意味や原因をしばし考えてみた。

「今車内で何か見た?何か聞こえた? 今何考えてた? 今日嫌なことあった? 今日学校で何かあった?」
何かトリガーがある筈なんだけど、何も思いあたらない。。自己否定する材料がなにもなかった。
ちょうど車内でアダルトチルドレン関連本を読んでいたので、その内容に何か引っかかりがあったのか?
考えても考えても何もわからなかった。でも理由は必ずあるはず。
わかるようになるにはもう少し修行が必要かな。

自傷をやめさせる

わからないけどそのままとりあえず不快なエアー自傷を止める事を試みる。
最近ツイッターで見つけた「自分を傷付けない」方法、自分に合っているな~と思って実践しているのがコレ。

『自分を傷つけない方法、「それを他人に言ってみたら?」がわかりやすい。』
友達を、他人を、刺したらあかんな、メッタメタに傷つけたらあかんに決まってる、ということでグサグサはとりあえず止まりました。

傷の手当

でもすぐにまた刺したくなってしまうので、今度はなぜかこうなってしまっている自分をなだめる。
最近ちょっとだけ効果がある自分なりの方法。(カウンセラーにも報告してます。)

『幽霊みたく天井の隅から見るように俯瞰して自分や周りの人を見てみると、どちらも同じように大切で愛する存在になる。』
傷つけない方法と少し似てるけど、第三者として、それも人間より少しステージの高い意識になりきって客観的に自分を見るというもの。
守護霊のように電車の天井から見下ろしてみると、罰する理由など何もない学校帰りの私がただ座っている。

「愛すべき存在」まではたどり着いたが、今度は「愛し方」
「人の愛し方も自分の愛し方もわからない」場合の、最近の私の解決法。
「本当は母親から受け取りたかった愛され方」を手本にする。
だけど愛されなかったACには何を受け取りたかったのか想像することもなかなか難しく、今回もやっぱり簡単には出てこなかったのでとりあえずグサグサしてる自分に対する、本当の母親の態度を想像してみた。
『怒る、怯える、手当しない、呆れる、バカにする、無視する、軽蔑する、不快な顔をする、、、』
その母親の真逆を想像する。
『優しく、笑顔で、傷の手当をし、心配し、安心させ、勇気づける、何も悪くないと言う、大丈夫と言う。』
やってあげました自分に。慣れていないのでなんとなくですが。

なんか、自分が自分の母親になって、ゼロ歳児から自分を育て直す作業みたい。
ゼロ歳児と母親一年生の一人二役。
難しく地道な作業だけど、ここまで来れたのも奇跡に感じます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました