社長の妻(2)~ヨメ子の仕事~

ブラック企業
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ヨメ子とチビ子の関係について3回にわたって考察しています。

ヨメ子とは長年とても良好な関係を保っているように思っていましたが、一見静かな水面の下にドロドロとした積年の違和感が蓄積されていたことが退職のゴタゴタにより浮き上がりました。

ヨメ子の仕事は?

関連会社社長

私がパート勤務を始めた当初はヨメ子は、ニコ社長が思いつきで手を出した別分野の店舗経営を任されていた。
任されたといっても実際、社長の指示がすべてなので “オシャレで素敵な女性店舗オーナー”という表向きの雰囲気だけなんだけど。社長の理想のヨメ像なのかな。

結局はその分野ではド素人である社長の言いなりで経営は進み、常に赤字、せめて店舗のすべてを切り盛りしていた店長の美学がしっかりと反映されればそれなり育っていったかもしれないが、社長は言うことを聞かず、店長の意見の社長への橋渡しさえもヨメ子はできなかった。

店長はその後独立し、新天地で自分の店を持って成功している。
ニコニコ商事の店舗は新しい店長(社長がどっかから連れてきたとんでもない女だった)を据えて営業を続行したが、しばらくしてあっさりと廃業に至った。

経理業務

経理業務においてヨメ子が担っているのは基本は、銀行とのやりとりや資金繰りに伴う資金移動のみだ。
しかしそこにも必ず社長が介入する。というよりヨメ子はどんなつまらない事でもすべて社長に確認をとる。それ以前にヨメ子も知らない間に社長が勝手に決めてやってしまうことも多々ある。
税に関する会計処理や決算処理はすべて外部の会計士任せ、そしてその会計士は男尊女卑のパワハラ系男で、ヨメ子はクライアントであるにも関わらず完全にバカにされ上から指示されていたが文句も言えず言いなり、そのとばっちりは私に。(社長も男尊女卑なので言いつけても取り合ってくれない)
ヨメ子が経理をやることのメリットは特にない。

社長が悪いことをしててもヨメ子は気づかない(or何も言えない)という、社長にとってのメリットだけである。
実は、聞きたくない社長の悪事が、どうしても私の耳にはチラチラ風にのって入ってくるのだが、ヨメ子はその事実を知っているのだろうか?

社内での役割

社内で言えば、常に社員たちの様子を気遣い、女子社員の不満や悩み、希望を聞いたりして、なんでも言える良き相談役のようなふるまいがあった。
しかし今振り返ってみると、それ以上が何もない。そこまでなのだ。ほんとうに聞くだけ。そこから先の行動を見聞きしたことも感じたこともない。
優しい言葉でいろいろと聞き出した後は、調査内容を夫に報告するくらいはしているかもしれないが、結局は社長も何もしないのだから。ヨメ子は心配するだけでその先は社長に丸投げ、自分が一肌脱ぐことはない。お菓子をみんなに配って声をかけてキャッキャと雑談をするムードメーカー(仕事の邪魔)。
結局問題は1ミリも解決せず、だれも救われたこともなく、みんな泣きながら、怒りに震えながら、辞めていく。

そこでもまたACチビ子の特性が発動します。
白黒思考で悪を絶対に許さない強烈な正義感と、幼い自分が家族の軋みを整えようと頑張った世話焼き使命感をアダルトチルドレンは持っていることがあります。
何の権限もないド平社員の私が、女子社員(時に男性社員も)の問題などを聞きつけると、社長に改善を訴えたり、独断で実行したり、新ルール作ったり、発言しづらい事を発言し、問題解決に動いた。
社長にとっては煙たい存在だったに違いなく、怒られたことも何度もあるが、とにかく困っている従業員のことばを受け止めて改善を考え推し進めた。

すると最近はヨメ子から、その私の役割について足りないところを指摘されることがしばしばおこった。
もともと私の責任でもない事をやるべきひとがやらないから代わりに自発的(ボランティア)でやっていたのが、ヨメ子にはそれが当たり前になってしまい、最終的には「もっとこうしろ」を要求されるようになった。
本人に自覚がないことも含め、納得がいかない。
私は何の権限もない薄給の平社員ということを完全に忘れている。

勝気な性格

意外だったのだが、想像以上にプライドが高く勝気な性格だったということ。
思い返せば初めからその片鱗があったことに気づいた。

初めて会ったのは、チビ子のパートの採用決定後にヨメ子に面通しされた時。
登場した瞬間からうっすらとマウンティングの圧を感じた。
これは文章で説明できない ー 私の経験上得た感覚なのだが、初対面で相手に自分の力を見せつけるタイプの人に見えた。

ラフな服装+肩に片方だけかけたストール、笑顔、管理職感、気さく感、キラキラした妻、思い出せばすべて計算し、練りに練られてたマウント素材。
その後の普段の姿と比べると2ランクくらいは頑張っていた。
新人とどう関係を作っていくか、どう働いてもらうかよりも「素敵な社長の妻」のイメージを植え込むための面通しだった。

そう思えば、社内での社員への気遣いも自分のイメージのためではないか?と考えれば納得できる。
力になってあげたいけど出来ない、心配している、なども本心ではない可能性もある。
「社長の妻」という理想のキャラクターづくりのためなのかもしれない。

社長夫妻が長年放置して大きく膨らんでしまったとある問題を、ある日突然ヨメ子が解決しようと思い立ち、私と跡継ぎくんに無理な指示をしてきたことがある。
無理なだけではなく、その方法では解決不可能だと我々はわかっている。
そしてその的外れなやり方に我々が異論を唱えたとき、なぜかヨメ子は「ショックです」と言ったのだ。ショック???
その時私と跡継ぎくんは何がショックなのか?意味がわからなかった。
考えられるとすれば、「自分は社長の妻なのに社員が言うことをきいてくれない」ことがショックだったのかな。それくらいしか思いつかない。
だとすれば、ヨメ子の行動の動機は仕事ではなく自分にフォーカスしているということ。
仕事はこの人にとって何なのだろう。
※この件はのちに私の意見した通りの方法でとりあえずはサックリと応急処置に至りましたが、社長が動かないため本質的な問題はおそらく一生解決しない。

経験上、初対面でいきなりマウントしてくる人間はみんな、必ずあとから問題が現れるやっかいな人だった。
初対面でマウント=知らないものに戦闘態勢=敵認定=つまり未知の人間に常に怯えている?劣等感?なんだろうか。
異性の場合はマウント以外の理由があったりちょっとニュアンスが違う可能性があるため、私が感じられるマウントというと同性だけになるのだけど、簡単に言うとみんな『性格が悪い女』だった。

チビ子はこれまでこのタイプの女が許せず、無視できないような身近にいる場合には真綿で首絞め攻撃をかけてこらしめてました。私が一番性格悪いw
現在ここらへんカウンセリングで分析中です。。


ではまた次回

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