モンスター姉からの虐待

スポンサーリンク

ドラミと私、姉妹の不幸な関係、創成期。

¥924 (2024/01/17 13:08時点 | Amazon調べ)

それは虐待

私の幼児期のドラミのイメージは邪悪そのもの。
私をいじめに来る、邪魔しに来る、嫌なことをしに来る怪獣だ。
最も初期の記憶はオマルがあったころ、たぶんちょうどおむつが取れたころだろう。
一人でおとなしく遊んでいるのに嫌がらせをされ、毎日のようにギャン泣きしたり悲鳴や奇声をあげていた。
私が2歳ならドラミは11歳。大きなお姉さんに優しく一緒に遊んでもらった記憶はほとんどなく、私が爆泣きや発狂してる記憶ばかり。

ドラミは「遊んでやってる」とか言ってたが、泣きわめくほどに嫌がる事を執拗に続けるのはどこの国でも正式にイジメだろーがな。
そんな幼い妹を毎日いじめて泣かすなんて、それって完全に「ザ・虐待」というやつ?。。。と今、気づいてしまいました。。。
ハイ、アウトでしたわドラミさん。
ああ、胸が痛いよう。

11歳のドラミにそんな自覚はなかったかもしれない、母親に愛されている(ように見える)妹が憎たらしい、自分を慕わない妹に言うことをきかせたい、ちょっとかわいくない妹に意地悪してやろう、その程度の気分だったかもしれない。
しかし、圧倒的な力の差をもって私の平和と幸せを毎日毎日破壊するドラミを、次第に私が嫌悪し拒絶するのは当たり前で。
そしてその態度が余計にドラミをエスカレートさせたのかもしれない。

それでも姉と遊びたい

しかし、姉のすべてを拒絶していたわけではないようで、仲良く遊んでもらった記憶や写真もあるにはある。

階段で電車ごっこ

実家には直線で15段ほどの階段があった。
ある日その階段を、ドラミ隊長の指示で二人で電車ごっこをしながら降りた。チビ子3歳のころかな。
「チビ、おねえちゃんの肩につかまりや!いくで~」ドラミが前で後ろが私、私が2段ほど上になり、ドラミの肩につかまる。

いちに、いちに、ランランランと歌を歌いながら数段降りたところで大事故が。
わたしがバランスを崩し、姉を巻き込んで、階段の下までおよそ10段ほどを二人でゴロゴロところげ落ちたのだ。
幸い大けがはしなかったが、ドラミは母親に「遊びながら階段降りるからや!」と発狂気味に怒鳴られていた。
私はギャン泣き。落ちた驚きとショックと体の痛みと母親の剣幕、かな。

ドラミだって12歳の子供だし、ちょっと姉風をふかせたかっただけなんだろう。
私も落ちるまでは、ドラミが頼もしくて、遊んでもらえてうれしかったのを覚えている。
幼児を怪我させてしまったドラミはさすがに自責もあっただろうし自分も痛かったろうに、母親は私の心配しかしてなかったんじゃないかな。とにかく怒鳴りちらしていた記憶。
ドラミも自責とショックで泣いてたかもしれないな。かわいそうな姉。不器用な姉。

私にとっては、ドラミと関わると災難に会うと脳に刻まれた事件であった。

ウェイトレスさんごっこ

4歳くらいの頃だろうか。
ドラミ(13歳)は私をパシらせるのがブームになっていた。
意地悪ドラミにどうやってうまいことパシらされていたか。それは、
「ウェイトレスさ~~ん、お水くださーい」だ!
大人の職業に憧れる幼児の妄想を悪用!なんと悪賢い!
いつも私は「はーーーーい!」と良い返事で喜んでドラミのパシりをしていたのだ。

その頃わたしは初めての、お古ではなく新しい自分の着物をお正月用に買ってもらった。
駅前のショッピング街の呉服屋さんかどこか、一緒に買いにつれて行ってもらい、母と一緒に選んだ風な記憶がうっすらとある。

その日はサイズのお直しを終えた自分の着物がようやく届いた日だった。
カラフルな子供らしい変テコ柄の和服を、母とドラミと兄フツオの前で着て見せて得意になって喜んでいた。

そしてその時、ドラミのブームが発動。着物を試着した状態の私にドラミが言った。
ド「そこの素敵な着物のウェイトレスさ~ん、ソースおねがいしま~~すw」
私「はーーーい!!」
母「こらやめなさい、んもぉ~」
ド「ええねん、アイツやりたがりやしw」
私「よいしょっと・・・」
ソース「バシャーーーーッッ!!」
私「うわああああああん!!!!」ギャン泣き。
戸棚にあったウスターソース容器に手が届かず、無理に取ろうとしたら蓋がパカっと取れてしまい本体が真っ逆さまに、中の真っ黒ソースを試着中の着物に全部をぶっかけてしまった。(注:昔の調味料入れは蓋にねじがなく、スポっと簡単に取れたのです)

突っ立って大泣きする私に駆け寄る母とドラミ。
母は「だからやめとき言うたやろおおおお!!!」と鬼の形相で私から着物を引きはがし、「アンタも手伝わんか!!!」とドラミにも手伝わせ、二人で必死で着物のソース汚れを落とし始めた。
その頃のドラミは階段事件の頃よりは図太くなっていたようで、反省も見せずに「んもおー!アンタ!何してんのよ!ドンくさいなーもー」と泣きじゃくる私に文句をいいながら嫌々作業をしてた。
母親は「アンタが余計なことさせるからやろ!!!」と激怒。

楽しかった時が修羅場になってしまった。
幸せいっぱいの嬉しい時間、お姉ちゃんとお兄ちゃんに着物を見てもらいたい、いつもは一人だけ赤子扱いでみんなの蚊帳の外のチビ子が、今日はみんなの中心になれる、みんなに注目してもらえる。
甘えたかった4歳の望みがまたドラミのせいで壊れた。

タイムマシンにのって

そんな感じで、はじめは優しく遊んでもらうのを喜んでいた私も、ドラミに遊んでもらう=不幸、いうことを聞く=地獄、という方程式がだんだんと自分の中で出来上がっていく。

そして私は覚えている。
ウェイトレスさんごっこを「もう、やめときなさい」と母に止められるたびに
「ええねんええねん、あいつやりたいねんw 喜んでるわw アホやwww」みたいに影で私をバカにして笑っていたドラミを。(きちんと止めない母も異常)
優しく「ウェイトレスさーん♪(笑顔)」と頼まれて喜んでパシった私に「アホや~~騙されよった(ケラケラ)」と直接言うこともあった。なんのため?傷つけたかったのかな。
悪魔だね。ほんとにヒドイ最低の姉だった。
これでどうして普通の姉妹関係が築けると思ったのか教えてほしいね。

それからもう一つ、あんなに小さかったのに大人達のヒソヒソ話をちゃんと聞いてたんだよね。
内容もしっかりと理解していた。自分でも驚いている。
幼児って何にもわかってなさそうで、しっかり見てるんだね。すごいね。
覚えてるよ。ドラミ。全部ね。

しかしわかっていたならどうしてチビ子は素直に動いていたんだろね?ドラミにはわからないだろね?
私もわからなかったけど、書いてみると思い出したよ。なんでだと思う?
可愛い妹、子供らしい素直な良い子と思われたかったからだよ!優しくされたかったからだよ。。
意地悪されてること、思いを踏みにじられたことを知ってても、普通の子みたいにお姉ちゃんに可愛がられたかったんだよ。そういうことなんだよ。頭弱めのオマエには一生わからない。

4歳チビ子、かわいそう。
タイムマシンで抱きしめにいってあげたい。
「かわいい着物だね」

コメント

タイトルとURLをコピーしました